「AGA治療薬は高いから安く買いたい」「こっそり薄毛治療を始めたい」と考える人の中には、通販サイトを利用して個人輸入する方法に注目する方も少なくありません。
しかし、フィナステリドやミノキシジルを海外通販で購入する行為には、安さの裏に隠れた重大なリスクがあります。
本記事では、AGA治療薬を個人輸入するメリット・デメリット、利用される通販サイトの特徴、厚生労働省が警告する危険性まで徹底解説します。
目次
AGA治療薬は個人輸入で購入できる？
AGA（男性型脱毛症）の治療薬は、国内では医師の処方が必要ですが、海外通販サイトを利用すれば個人輸入という形で購入できます。
代表的なのは以下の成分を含む薬です。
- フィナステリド：抜け毛の進行を抑制する成分
- デュタステリド：フィナステリドより作用が強いとされる成分
- ミノキシジル：発毛を促す外用薬・内服薬
これらは海外製ジェネリック医薬品が多く、日本で処方を受けるよりも安く購入できるのが特徴です。
しかし「安さ」や「手軽さ」だけで選ぶと、偽薬や粗悪品にあたるリスクも高くなります。
AGA治療薬を個人輸入できる代表的な通販サイト
個人輸入で利用されることが多い通販サイトには以下があります。
- オオサカ堂：古くから人気の個人輸入代行サイト。日本語対応で使いやすい。
- アイドラッグストアー：レビュー数が多く、利用者が多い。
どちらも「ネットショップ感覚」で利用できますが、薬の品質や安全性を保証しているわけではありません。
厚生労働省も「個人輸入には健康被害のリスクがある」と注意喚起しています。
AGA治療薬を個人輸入するメリット
1. 価格が安い
クリニックで処方されると月5,000〜10,000円かかる薬でも、個人輸入なら2,000〜4,000円程度で購入可能な場合があります。
特にジェネリック医薬品を選ぶことでコストを大幅に抑えられます。
2. 誰にも知られずに始められる
ネット注文から受け取りまで自宅で完結するため、家族や職場に知られずにAGA治療を始められるのも魅力です。
「薄毛治療を秘密にしたい」という方には大きなメリットです。
AGA治療薬を個人輸入するデメリット・リスク
副作用への対応が遅れる
医師の診察なしで購入すると、副作用が出ても原因が判断できず、適切な治療が遅れる可能性があります。
フィナステリドやデュタステリドでは性機能障害、ミノキシジルでは動悸やめまいなどの副作用が報告されています。
偽物や粗悪品のリスク
見た目は本物でも、成分が不足していたり異物が混入していたりするケースがあります。
中には健康被害につながる危険な薬も存在します。
届かない・通関で没収される
個人輸入した薬は税関で止められる可能性があります。
厚労省は「輸入量は1か月分まで」と明記しており、それを超えると没収や違法扱いになることもあります。
他人に譲渡するのは違法
個人輸入は「自分の使用目的」だけ認められており、家族や友人に渡すと薬機法違反になります。
最悪の場合、罰則の対象となるので注意が必要です。
オンラインクリニックとの比較
最近ではオンライン診療を利用してAGA治療薬を入手する人も増えています。
以下の比較表をご覧ください。
| 項目 | オンラインクリニック | 個人輸入 | 通院 |
|---|---|---|---|
| 診察の有無 | あり（ビデオ通話など） | なし | あり |
| 安全性・信頼性 | 高い | 低い | 高い |
| 費用相場 | 約3,000〜8,000円 | 約2,000〜4,000円 | 約5,000〜10,000円 |
| 薬の品質保証 | あり（正規品） | なし | あり |
| 法的リスク | なし | あり | なし |
まとめ：価格だけで選ばず、安全にAGA治療を続けよう
AGA治療薬の個人輸入は安さと手軽さが魅力ですが、副作用や偽薬など健康リスクが大きいのも事実です。
「安ければいい」と安易に選ぶのではなく、安心して治療を続けられる方法を選ぶことが大切です。
特にオンラインクリニックを利用すれば、費用を抑えつつ医師の診察を受け、正規品を安全に入手できます。
自分の健康を守るためにも、信頼できる医療機関を通じてAGA治療を始めることをおすすめします。